目の前のマンションから、若いお母さんの怒った声が聞こえてきます。
お母さんと娘2人。
どうやら出かけるらしいのですが、
「ママと○○ちゃんは行かなくてもいいのよ!
あんたが行かないといけないから連れてってあげるんでしょ!」
「早くしなさい!!!」
・・・声から察するに、
「あんた」と呼ばれた上の女の子は3歳になるかならないかでしょう。
「あんたが行かないといけないから連れてってあげる」
と言っていますが、
3歳前後の子が、
「私はここに行かなきゃいけないから、ママ連れてって」とは言いません。
「そこに行かなきゃいけない」と感じているのも、
「行く」と決めているのも、お母さん自身です。
例えば、保育園や幼稚園に行くことも、子どもではなく親が決めます。
病院へ行く必要があるかどうかを決めているのも、子どもではなく親です。
=出かけることに対しての責任は、お母さんにあります。
ということは、です。
思い通りに出かけられないのは子どものせいではなく、
お母さん自身の問題です。
時間的な余裕がないと感じてイライラするのなら、
段取り不足だった自分の責任。
子どもが言うことを聞いてくれないと感じたのなら、
子どもの理解を得ようとせず、まくし立てている自分の責任。
であることに気づく必要があります。
お母さんが悪いと言ってるんじゃありません。
ただ、矢印を自分に持ってくることで、
「できること」が観えてくる気がしませんか?
また、できることがある=自分でコントロールできる
ことがわかると、イライラしなくていいことが増えるものです。
それは、相手が子どもであっても大人であっても同じこと。
まずは、矢印を自分に持ってくるところから、始めてみませんか?